天野実業では、フリーズドライ製品の販売好調のため、従来の排水の量や質が変化していました。
従来採用していた「酵母による排水処理」では高い負荷が安定してかかる状況では機能を発揮しますが、排水の有機物濃度が低下して、排水量が増加することで、排水に合わない設備となっていました。「排水処理水の水質が安定しない」とのお悩みを伺い、現状を調査しました。結果、酵母が浮上して使える状態になっていなかったことから、酵母全量を廃棄、活性汚泥を投入して、全体を活性汚泥処理設備へ改造しました。その後、センサを適切に配置するとともに、タッチパネルディスプレイを採用したインターフェイスを構築して、お客様の扱いやすい計装設備にしました。
短期間に大量の活性汚泥を確保する必要がありましたが、アサヒビール・エルビーの協力を得てわずか1週間で400m3を超える活性汚泥が調達できました。
これも、アサヒグループの技術系社員の横のつながりがあってこその出来事でした。
- ・現状判断、活性汚泥投入の計画立案
- ・電気計装制御盤の設計、製作、制御ソフトの設計
- ・センサ、ポンプ等汎用機器の競争入札による購入
- ・配管改造設計
- ・設備切替、立ち上げに関しての技術指導